ピュイ フュメのトップワイナリーであり、ロワール最上の生産者の一人にも数えられるディディエ ダグノー。長年にわたって細部まで手入れをされてきた畑は、コンディションが非常に良く、ピュアなテロワールの表現しています。その功績故、ロワールで最も成功した生産者といわれています。畑やワインに注がれた愛情の深さを知れば納得の仕上がりであるとも言えます。父から受け継いだ大いなる遺産は、素晴らしいワインを生み出すために必要なありとあらゆる哲学、環境、設備です。しっかりと大地に根ざしたダグノー氏のワインは、揺らぐことなく感動を与えてくれます。
惜しくも、2008年の9月にこの世を去ってからは、ダグノー氏の子息であるルイ=ベンジャマン ダグノーが多くのスタッフと共にワイン造りにあたっています。
「バビロンの庭」と題されたジュランソン地区で造られる甘口ワイン。故ディディエ ダグノー氏が、究極の甘口ワインを目指して行き着いた地がこの畑でした。このワインを生み出す畑を管理するのは、ディディエ ダグノー氏と旧知の仲であったギイ ポトラ氏。
ワインは、この地域特有のプティ マンサンという品種を用いて造られます。グラスから溢れんばかりの豊かな風味を持ち、ひとたび口に含むと気高い甘みに魅惑され、さらにその日一日中続くのではと思うほどの長い余韻が楽しめます。まさにダグノー氏が目指した「究極」と呼べるデザートワイン。当ヴィンテージは生前のダグノー氏が手がけた貴重な1本です。
ブドウ品種:プティマンサン