ジル・ルモリケは、ボーヌで醸造を学び、ディジョン大学で醸造学で卒業をしたのち、1979年、ニュイ サン ジョルジュにある家族の領地を受け継ぎました。真の農業に励む者としての価値観、地球への尊敬の念、味わいの確実性を持ち続けています。昔ながらの製法を好み、ブドウの木々の生態系に配慮して限られた処理の下、リュットレゾネを実践しています。健康的でバランスの良いブドウであれば、醸造の添加物や洗練された醸造法などに頼る必要はありません。そのため、ブドウはその可能性を存分に引き出すことができると考えています。タンニンをもとにブドウを収穫し、タンニンの状態を見て醸造し、濃度、力強さなど、ルモリケのワインは時間をかけて味わいを引き出し何年もの熟成が可能です。
ラ・ターシュの真隣に位置する区画という最高の条件を有するルモリケのマルコンソールの畑は0.58ha。その小さな畑から2500本だけ生産される希少な一級畑。斜面上部になるマルコンソールはよりエレガントな華やかさのある高貴なワインになります。ヴォーヌ・ロマネの気品あるワインで、1級畑のなかで最上の区画の一つです。
2003年はヨーロッパ各地で熱中症による死者が出るなど、夏は猛暑になりました。フランスのボルドーやブルゴーニュでも、猛暑と乾燥に見舞われましたが、一方で嵐による降水があるなど、不安定な天候で難しい1年になりました。この天候に耐えたブドウは凝縮感に溢れており、生産量こそ減少したものの、総じて濃厚なワインに仕上がっています。
ブドウ品種:ピノノワール100%
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