イタリアのほぼ中心に位置するウンブリア州は、ローカルワインが多く、他のエリアのワインと比べるとあまり知られておりません。それ故に著名なD.O.C.G.が以上とも言える価格が高騰している中、テッレ デ トリンチは、「旧家、領主の土地」という意味で、トリンチの101人の大きな規模の生産者と他の小さな生産者の集まりで、合わせて約300haの葡萄園面積となっています。メンバーの葡萄だからと言って強制的に買い上げなければならないのではなく、品質が良くないと受け取らないそうです。メンバーになるには指導を受けなければならず、そのモットーは「量より質」と言うことです。地元のスペシャリティーであるサグランティーニは、モンテファルコの古い土着品種です。小粒な葡萄で、良質なタンニンが豊富なことがその魅力です。また、テッレ デ トリンチは、全体で700haしかないサグランティーノ ディ モンテファルコのD.O.C.G.畑のうち、60haも所有しています。
樹齢20年のサグランティーノ種から、収穫量を45hl/haに抑え、3000Lの大樽で一次発酵、マロラクティク発酵を行っています。バリックで12ヶ月樽熟しています。
微かにガーネットがかったルビー色、微妙なブラックベリーのような香りとヴァニラやチョコレートを思わせる香りがあります。非常にパワフルで、力強い果実のコクが感じられます。