【ワイナリー】
第一次世界大戦後の1920年に初代のコシュが、6つの畑で分益耕作を始め、畑を少しずつ購入して自社瓶詰めを始めました。
64年に2代目に引き継がれ、89年の引退までの間に畑を拡張して10haまで拡大しました。
1964年にこのドメーヌに加わり72年に引き継いだ3代目のジャン・フランソワ・コシュ。グランシャンにあるワイン農業高校を卒業後すぐにドメーヌに入り、10年間父親の下で働いた後、当主となりました。ここ数十年の、コシュ デュリの名声は、ジャン・フランソワ・コシュの功績といっても過言ではありません。デュリは、夫人の旧姓。
2009年ヴィンテージからは、4代目となるラファエルに代替わりしています。
【畑】
当初は借りた畑のみでしたが、徐々に畑を購入して拡大していきました。現在3代目になってからも畑の購入は続けられており、最近に購入したのは1994年のピュリニー・モンラッシェ、1995年のムルソー。現在ムルソーの村名アペラシオンのリューディーは15区画を数えます。75%が白ワインで、残りの25%が赤ワイン用の畑。
【栽培】
ワインの品質は畑で決まるとの信念から、非常に厳しい剪定を施しています。ギヨかコルドンかは樹勢によって決めます。ギヨの半分程度の収量で、粒の小さくなるコルドン・ロワイヤ仕立て(2芽しか残さない3枝だけ)にするものが30%で、残りのギヨでも短梢に仕立てます。古い樹を残すため、枯れた樹だけをセレクションマサルで植え替えます。クローンだと皆同じで、フィネスがないといいます。若い樹にはわずかな房しかつけないようにしています。
【醸造】
ブルゴーニュでは珍しくなってしまった、旧式の横型圧搾機(ヴァスラン)で圧搾しています。ジュースは固形分が多く、慎重なデブルバージュが必要ですが、マストに必要な栄養を豊富に含んでいます。そのため、プレモックスも発生しにくくなります。
発酵は天然酵母を使用。新樽率は40%までで樽発酵させます。発酵期間が長いほど、より繊細でより豊かなワインになると固く信じ、一般に2週間までの発酵が3~4週間にまでもおよぶこともあります。
バトナージュは、年の気候にあわせて行い、12カ月後に樽から樽へ澱引きし、さらに6カ月熟成をさせます。清澄はおこない、無濾過で18~22か月後に瓶詰めされます。
できあがったワインの3割はルイ・ジャド社に販売しています。
2018オークセイ デュレス コシュ デュリ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- ムルソーにほど近いエリアから生まれるオークセイ・デュレスは、果実味がしっかりとのったチャーミングかつ華やかな仕上がりが魅力的なワインです。
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