【ワイナリー】
第二次大戦後の1942年にアルデッシュ出身のジョセフ・アルローにより創設されました。ドメーヌはモレ・サン・ドニに位置しますが、ニュイ・サン・ジョルジュにも14世紀からのカーヴを持ち、現在ではオールド・ヴィンテージのストック用としています。
現在は2代目のエルヴェと3代目の息子のシプリアンで15へクタールの畑でブドウを栽培醸造しています。エルヴェは、70年から元詰めを始め、畑を拡張してきました。さらに、シプリアンが運営に加わった1998年以降、注目を集めるようになり、弟のロマンは2004年からドメーヌに加わりました。
2004年にギ・コカールが引退した後、その2.5haの畑の耕作を引き受け15haに拡大しました。兄弟で力を合わせ、ドメーヌを盛り上げています。シプリアン氏は、栽培・醸造・マーティングにおいても非常にバランス感覚に優れており、今後のブルゴーニュを担っていく若手筆頭株です。
12年からはネゴシアン事業をはじめ、買いブドウによるワインをA&Arlaudレーベルで販売しています。
【畑】
徐々に畑を買い足して現在の15haの畑をもつ確固たる礎を築きました。平均樹齢30〜50年のモレ・サン・ドニ村を中心に、ジュヴレイ・シャンベルタン村とシャンボール・ミュジニー村の最良の区画にブドウ畑を所有しています。
【栽培】
リュットレゾネだった栽培を、2004年以降有機栽培に移行しました。結果、房の数が減り、粒も小さくなり、摘果も必要なくなったそうです。
4haの畑は、妹のベルテューユの手綱さばきで馬を使って耕作しています。
徹底的な選果で有名で、基準に満たない房はネゴシアンに売却しています。そのため、必然的に最高水準のものだけが瓶詰される仕組みです。
1998年よりニュージーランドと南アフリカでシャルドネとピノ・ノワールのワイン造りを修行してきたシプリアンの参画によって、畑仕事は全てリュット・レゾネとなり、殺虫剤、除草剤の使用は一切使用していません。2004年からすべての畑においてビオを実践しています。シプリアン(Cyprien)が2000年に醸造責任者になり、果実味がより豊かで、かつエレガントさに磨きがかかってきました。彼はいろいろなところでのスタジエ(ワイン造りの助手)を経てドメーヌに戻ってきました。早速グリーン・ハーベスト(実の熟す前に摘果してしまうこと)を積極的に行ったり、果実の実った段階であまり良くない樹を畑から抜いて果実の品質を安定させるなど、質の高いワイン造りに積極的に取り組んでいます。所有しているブドウの樹齢は平均的に古く35年〜50年です。そして収穫量もかなり制限していて、単なるブルゴーニュ・ルージュでも35hl/haです。村名のAOCのものは30hl/ha、一級は28hl/ha,そして特級は25hl/haにして凝縮したブドウからテロワールが反映されたワインを醸造しています。弟のロマン氏が2004年よりドメーヌに入り、兄と共に、醸造面を手伝う。また妹ヴェルティーユは、馬を使った耕作を行い、ビオディナミのアプローチをより充実させている。今やドメーヌのみならず、他の造り手からも耕作を依頼されたりもしています。
【醸造】
モレの鉄道の近くに新築したワインセラーで、振動式選果台で選果してから、100%除梗し、破砕はせずに4~6日低温浸漬させます。最高32℃まででの発酵は、浸漬期間に、ルモンタージュや新樽率などはブドウにあわせて柔軟に調整しています。ステンレスタンクで低温マセラシオンの醗酵を行いますが、過度の抽出は避けています。熟成の新樽率は、村名で20%、一級で20~30%、クロ・ド・ラ・ ロッシュで40%、クロ・サン・ドニは100%。最後に澱引きし、清澄もろ過もせずに12~16カ月後に瓶詰めをおこないます。また、SO2を極力最小限しか使用しないスタイルを採用しているため、ピノ・ノワールのピュアな果実味をダイレクトに味わうことができます。
質が劣るワインは、ネゴシアンに売却されるため、最高品質のワインしか瓶詰めされません。
2011ジュヴレ シャンベルタン ドメーヌ アルロー
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- ジュヴレイ・シャンベルタン村の北端にある銘畑ラ・ジュスティスと南端のレ・スーヴレによるキュヴェのアッサンブラージュからなります。レ・スーヴレはシャルム・シャンベルタンの真下にある絶好のロケーションで、果実のふくらみを形成し、ラ・ジュスティスが骨格と奥行きを醸し出す黄金コンビです。
- SOLD OUT
2016モレ サン ドニ ドメーヌ アルロー
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- ジュヴレイ寄りの区画、モレの中心部、シャンボールよりの区画のアッサンブラージュからなるキュヴェ。特に、モレの中心部の区画であるクロ・ソロンは秀逸で、多様なニュアンスをワインに与えています。こちらは、モレ・サン・ドニの中心部にある区画クロ・ソロンと、ジュヴレ・シャンベルタンとの境にある区画アン・スーヴレのブドウを使用しています。
- SOLD OUT
2017シャンボール ミュジニー ドメーヌ アルロー
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- ボンヌ・マールの斜面下のモレ側からシャンボール村の中心部にかけて畑を所有。モレよりも石灰質の多い土壌からエレガントでシルキーなタッチのワインを産みだします。
- SOLD OUT