アンリ・グザヴィエ・ギョームは、ブルゴーニュ、コート・ドールの入り口ディジョンの町から東に48キロ、フランシュ・コンテ地方、シャルセンヌという小さな村で100年以上も続く、世界で最大かつ最高の苗木家です。
ギョームの住むシャルセンヌ村にあるギイ丘陵は、ブルゴーニュと同様の最上の石灰質のテロワールが広がり、古くから、フランスのワイン専門家であれば知る人ぞ知る、コルトンの丘と並ぶ伝説の丘です。
しかし、ワイン地図にはまったく考慮されていない。したがってAOCに規定されている地方ではない為ヴァン・ド・ペイ・ド・フランシュ=コンテの名称で販売されています。
ギョームの家系は100年以上も続く、世界最高の苗木家。育種(特にシャルドネとピノ・ノワール)と台木の世界第一人者である彼は、顧客である超一流の造り手たちの要望や畑のテロワールに応じてクローン選抜、あるいはマス選抜による最適な苗木と台木を助言、また、育種・研究開発を行い、彼らに提供しています。
特にシャルドネとピノ・ノワールの造り手たちが絶大の信頼を寄せており、リストには、アンリ・ジャイエ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、アンリ・フレデリック・ロック、ドメーヌ・ルロワ、コント・ラフォン、ドメーヌ・ルフレーヴ、ボノー・デュ・マルトレー、ジョルジュ・ルーミエ、ドゥニ・モルテ、メオ・カミュゼ、ジャイエ・ジルなどそうそうたるドメーヌが名を連ねています。
アンリ・ジャイエ、DRC、ルロワ、コント・ラフォン、ルフレーヴ、ルーミエ、ドゥニ・モルテ、メオ・カミュゼ、ディディエ・ダグノー、ガイア、アンティノーリ、イゾレ・エ・オレーナ、ヨスコ・グラヴナー・・・など、世界の超一流の造り手たちの苗木と台木を一手に手がける天才苗木家、アンリ・グザヴィエ・ギョーム。加えて、サロン、クリュッグ、ボランジェ、ルイ・ロデレール、ドン・ペリニヨン、ジャック・セロスなどシャンパーニュの巨匠たちも、苗木と台木の管理を全面的にギョームに依頼しています。
とりわけ、DRCで知り合ったジャック・セロスとは20年近い親交があり、近年のセロスの世界的名声を影で支えてきました。また、十数年前に植替えが行われたクリュッグのクロ・デュ・メニルの畑においては、ギョーム家が接木作業を全面的に請け負いました。
このように絶大な信頼を受けるカリスマ苗木家が超一流シャンパーニュの造り手たちとの交流で培ったノウハウを駆使して極小量のみ造るヴァン・ムスーが、フリュット・アンシャンテ。
美しいローブとミネラリーな性格を持つガメィと、早飲みタイプに醸造したメルローをバリックで寝かせ、ブレンドした爽やかでスパイシーなワインです。ノール・シュッド(北南)は2つのブドウが生まれた2つの地域を示しています。
新鮮でキレのある味わい。メルローのシルキーなタンニン、ガメイ由来のベリー、胡椒を思わせるスパイシーなアロマのコラボが、まさに“レ・ジナタンデュ=思いがけない”というキュヴェ名にぴったりです。
ブドウ品種:ガメイ、メルロー