【ワイナリー】

ドメーヌ アラン ユドロ ノエラは、1960年代にヴージョ村に創設。ヴージョをはじめ、ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー、ニュイ・サン・ジョルジュに畑を10ha程所有しています。グランクリュを含めた一部は、シャルル・ノエラの孫娘であるオディルが当主アラン・ユドロ氏との結婚の際に取得した畑で、現在、ドメーヌを代表するワインとなっています。最盛期には、かのアンリ・ジャイエとも比較されるほどの実力を持っていたと言われるシャルル・ノエラが所有していた畑は、1978年にアラン・ユドロがシャルルの畑を1/4を引き継ぎました。その後、1/4はコンフュロンへ、残る1/2はルロワへと売却。これにより、ユドロ・ノエラの所有する畑は、彼らの区画と隣接しています。現頭首であるシャルル・ヴァン・カネットは、アランとオディールの娘の子供で、1988年にランスで産まれました。2006年に祖父からドメーヌを継ぐよう懇願され、ボーヌの醸造学校に入学。2007年はジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌ・ジャン・ルイ・トラペで修業し、2008年にドメーヌ入りしています。その後。ドメーヌはシャンボール・ミュジニー村に移転。2012年からボーヌでマイクロネゴスとしてシャルルヴァンカネットも開始しています。

 

【畑】

樹齢は平均で40年以上、特級畑では、50年を超える古木もあります。以前はおこなわなかったヴァンダンジュ・ヴェール（夏季において、色づく前のブドウの房をいくつか切り落とす作業）もその年によっては収量のコントロールを図るためにおこないます。生まれるワインはピノ・ノワールらしい透明感を感じ、 各構成要素が十分に抽出された、強い風味の集中した旨味のある果実味を感じます。グランクリュのリシュブールやロマネ=サン=ヴィヴァンは圧倒的な存在感を持ちます。シャンボールやヴォーヌ・ロマネといった一般的にエレガントなタイプを生むアペラシオンでも、ユドロ・ノエラのワインでは果実味に集中感を感じます。もちろん長期間の熟成も可能な造りに仕上がっています。 自社所有の畑は10H程。かつての名門「ドメーヌ・シャルル・ノエラ」の孫娘が相続したリシュブールを始めとするグラン・クリュはフラッグシップとなっています。
 

 

【栽培】

ユドロ・ノエラの魅力は何といってもピュアで透明感のある滋味深い味わい。このスタイルを生み出す理由の一つとして、各畑に植わる高樹齢のブドウがもたらすエレガントさが挙げられます。最も古いものでロマネ・サン・ヴィヴァンとヴォーヌ・ロマネ一級畑のスショ、ボーモンの1920年植樹、若いものでもニュイ・サン・ジョルジュの1985年という平均樹齢の高さ。古い樹を保つため、枯れた樹ごとに植え替えて、サンヴィヴァン、ボーモン、スショは樹齢90年にもなります。減農薬農法で、厳しい芽カキをおこない、低収量に抑えてます。

 

【醸造】

アラン・ユドロの時代は完全除梗でしたが、2011年に一部、2012年には全クリマにおいて20%の全房醸造を行っています。 ブドウの実だけでなく、その「果梗 茎 」ごと発酵させて造る醸造方法です。全房発酵で造られるワインは、より複雑な表情を持ち、高い長期熟成能力を持つ傾向にあります。 発酵槽は内側をコーティングした鉄製タンクを使用し、10度の温度で8日間の低温マセレーションを行い、その後、最高温度を33度に調整してのアルコール発酵。圧搾にはバスケットプレスを用い、0.8バールという低い気圧でやさしく搾ります。通常の半分以下の気圧でプレスを行うことでより優しくピュアな抽出が行えます。 樽熟成期間は比較的短く平均14ヶ月。この結果、ブドウ本来の味わいがでるとともに雑味がなくエレガントで旨みのある味わいに仕上がります。
新樽の比率は村名で20%、1級30〜50%、特級50〜60%となっています。

 

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2014ニュイ サン ジョルジュ レ バ ド コンブ アラン ユドロ ノエラ

ブドウ品種

ピノノワール

タイプ

赤ワイン

ボディ

ミディアムボディ

味わい

ヴォーヌ・ロマネの一級畑レ・ショームに隣接する「レ・オー・バ・ド・コンブ」。ニュイ・サン・ジョルジュの力強さよりも、ヴォーヌ・ロマネを思わせる瑞々しい果実味としなやかな喉越しの、女性的なワインです。

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